Kindergarten

　写真が撮影された場所は学校内にある森のルーナ保育園である。

　学校にある建物の中でも比較的に新しいほうで、建物自体も四角のかたちであったため、ビューポイントを水平垂直に撮影してみた。この日は雨だったため、地面が塗れ雨水がちょうと保育園を反射していて、その雨水に反射されてる保育園も写真の中に入れ、まるで元々建物自体が真四角に建てられているようにした。真四角に見える建物(保育園)は、私たちが通常思う建物とは違い形をしていて、それが雨という天気現象と結合し、奇妙に見える。しかも撮影したのは子供たちがいる保育園にもかかわらず、とこにも保育園的な要素がないということに(撮影した後から)気づいた。

写真のビュー・ポイントを建物に集中させるため、バランスが取れるように撮影した。この日は雨だったため、地面に出来た水たまりに建物が反射していた。建物自体と、水たまりに反射した建物を写真に一緒に映すことで、まるで元々建物自体が真四角に建てられているようにした。

　計算され撮れた写真は写真家の主観的な印象が入りにくく、撮られた写真の空間だけが残ることを表現したかった。写真を撮影しようと撮影地を探してみたところ、学校のまわりは傾斜がひどく、角があるものかつ水平的なものを探しにくかった。しかも撮影しに行った日は雨で暗かったので、照明による効果は期待できなかったため、アングル・ポイントを水平垂直に置くことで変わる印象の変化に注意しながら撮影した。